咳(セキ)と痰(タン)でお悩みの方へ
咳と痰といった症状を理解するには、そのもとになる呼吸器を学ぶのが最も近道になります。呼吸という仕事は、身体に必要な酸素と不要な二酸化炭素というガス(気体)の交換を血液という液体を介して行うものです。この異なる物質間のやりとりの場所を提供する呼吸器は(肺)は、非常に複雑な仕組みにより、全身の臓器と密接に関係して精巧な防御機構によってコントロールされています。それだけに起こる病気も、また複雑です。
私たちの呼吸を受け持つ肺は、呼吸作用を通じて外界に直接開放された臓器なので、環境にたいへん敏感に反応します。肺は環境を映す鏡と言っても良いでしょう。喫煙(タバコ)や大気汚染、都市の粉塵(フンジン)など、肺の病気になりやすい状況は、身の回りにたくさんあります。現代は肺やなどの呼吸器にとって受難の時代と言えるのでしょう。
肺などの呼吸器はまた、腎臓(ジンゾウ)などと並んで、老化の影響が現れやすい臓器です。誰でも年をとるにつれ、少しずつ肺の働きが低下していくのは避けられません。その上、喫煙(タバコ)で肺を痛めつけたり、病気を持っていたりすれば、それが加速してしまうのです。これから、さらに人口の高齢化が進むと、呼吸器の病気は今にも増していくものと考えられるでしょう。
しかしながら、病気への取り組みを医師任せにしているばかりでは、患者さんにとって一番良い方法を考えられるとは限りません。初期の症状や病気の仕組みを理解し、いかに予防するか、いかに早く発見して治療するかを、患者さんにも知って頂き、医療に積極的に向き合う心構えを持っていただきたいと思います。
本サイトが、患者さん自身が自分の身を守る知恵として役立てて頂けたら幸いです。
呼吸器の仕組みと働きについて
「呼吸」は、肺だけでなく、鼻や口から肺に至る「気道」、肺を取り巻く「胸郭(キョウカク)」、呼吸運動を担う「筋肉」などによって支えられています。呼吸器の病気を理解するために、まずは、こうした呼吸器系の仕組みと働きを理解していく必要があります。
咳(セキ)や痰(タン)など、さまざまな呼吸器症状は、そこに異常が生じたことを知らせるサインです。お年寄りや子供では、異常の起こり方、症状の現れ方にも特徴がありますので、それも理解する必要があります。
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呼吸器の検査方法について
病気を正しく理解するには、診察や検査が必要になります。正確な診断のためには、患者さん自身も、行われる検査の内容や、検査の目的、注意点を、正しく理解しておく必要があります。
呼吸器のセルフケアについて
呼吸器の病気のなかには、治療に長い経過をたどるもの、また、完治することなく、病気と付き合い続けることになるものも少なくありません。病気をうまくコントロールしていくためには、患者さん自身が生活の中で行う治療も欠かすことはできません。病気があっても、より良い状態で暮らしていけるように、ふだんの生活を工夫してみましょう。
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