慢性閉塞性肺疾患(COPD)の生活療法:食事に気を使い、気道を刺激する要因を減らす
-咳痰の病気(慢性閉塞性肺疾患COPD)

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の生活療法のポイント
- 食事療法(十分な栄養)
- 適度な運動
- 風邪(カゼ)予防
- 環境整備(気道を刺激する要因の除外)
十分な栄養を摂れるよう食事を工夫して、適度な運動を心がける
肺気腫(ハイキシュ)のある患者さんは、やせてしまう人が多いものです。食べると余計に息苦しいため、食欲がわかないということもあるでしょう。膨張した肺が胃を圧迫して苦しいために、十分に食べられないことも考えられます。
しかしながら、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんは、呼吸をするのに、健康な人よりも多くのエネルギーが必要になります。また、栄養不足では、呼吸筋も痩せて、身体全体の体力も落ちて、治療が上手くいかなくなります。十分な栄養が摂れるように、食事のやりとりを工夫してみることも重要です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんの食事の基本は、「高エネルギー」「高たんぱく」「高ビタミン」です。「でんぷん質の主食」「タンパク源となる主菜」「野菜を副菜に」という組み合わせを基本に献立を考えていきます。一度にあまり食べられない人は、日に5回、6回と分けて、少しずつ食べられるようにすれば、栄養不足はかなり解消できるはずです。食べたものを消化するにも酸素が必要ですから、一度に食べる量が少ないほうが、酸素も少しですみます。
日常生活が活動的でないもの、食欲のわかない原因の1つです。無理のない範囲で歩くなど、身体をなるべく動かすのは、呼吸リハビリテーションにも、食欲増進にも役に立ちます。
風邪(カゼ)の予防と気道を刺激する要因を生活から排除
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんは、「風邪(カゼ)」をきっかけに急性増悪(急に病状が著しく悪くなること)し、重症化することがよくあります。うがいや手洗いなどの日常的な風邪(カゼ)の予防に加え、インフルエンザの流行するシーズンには、予防接種を受けて備えるようにしましょう。急性増悪の兆候を察知したら、可能なかぎり早く受信して、軽症のうちに症状を抑えることが大切です。
また、感染に加え、埃(ホコリ)、強い寒気などの気道を刺激するようなものは、できるだけ避けたいものです。生活環境を見直して、刺激要因を減らす工夫もしましょう。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、治療や対策を行なうと、息切れや咳(セキ)などの症状が改善するだけでなく、疲労感が軽減し、生活に自信が持てるようになります。息切れがするからと、万事に消極的にならず、生活の質の向上を目指しましょう。
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