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肺気腫(慢性閉塞性肺疾患・COPD):喫煙者に非常に多く見られ、男性高齢者に多い息切れ(呼吸不全)の病気

-咳痰の病気(慢性閉塞性肺疾患COPD)

肺気腫(慢性閉塞性肺疾患・COPD):喫煙者に非常に多く見られ、男性高齢者に多い息切れ(呼吸不全)の病気

肺気腫の患者の傾向:男性の高齢者に多く、そのほとんどは喫煙(タバコ)をしている

 「肺気腫(ハイキシュ)」とは、肺は、空気から酸素を取り込み、二酸化炭素を排出すると言う「ガス交換」を肺胞(ハイホウ)で行っていますが、その肺胞(ハイホウ)の壁が壊れて、呼吸困難を引き起こす病気です。肺の老化に関連した病気ということができ、60歳以上の方によく見ることができます。加えて、肺気腫(ハイキシュ)の患者さんは、そのほぼ全員が喫煙者と言えるほど、圧倒的に喫煙(タバコ)者であることが多い病気です。
 肺気腫(ハイキシュ)は、女性よりは男性に多い病気であり、これは男性のほうが喫煙者が多いからとも言えるでしょう。女性がタバコ(喫煙)を吸うと、むしろ、男性よりも肺気腫(ハイキシュ)を起こしやすいとも言われています。女性の喫煙者の増加を考えると、今後は女性の患者さんも増えていくかもしれません。

肺気腫(慢性閉塞性肺疾患・COPD)

肺気腫の原因と症状:肺胞の壁が壊れて酸素を取り入れできなくなり、呼吸困難に

 肺の中では、気管支が分岐を繰り返し、徐々に細くなって、その最も末端な部分にガス交換を行う肺胞(ハイホウ)が続いています。肺胞(ハイホウ)は、酸素と二酸化炭素が出入りする薄い膜でできた小さな袋状のもので、ぶどうの房のようにビッシリとすき間無く連なっています。
 「肺気腫(ハイキシュ)」という病気は、この肺胞(ハイホウ)の病気です。この肺胞と肺胞の間を仕切る壁は、若いときには弾力があって、肺胞が膨らんだり縮んだりして行っているガス交換を助けているのです。しかしながら、このガス交換機能は、加齢とともに弾力性が失われてしまいます。そして、何らかの原因で、肺胞壁が破壊されていくと、肺胞と肺胞の境が無くなって大きな嚢胞(ノウホウ)ができてしまいます。呼吸運動の中心的な機能である『ガス交換』という、重要な役割を担っている肺胞(ハイホウ)が機能不全に陥るわけですから、息苦しくなってしまうのは当然でしょう。

肺胞の構造

 「肺気腫(ハイキシュ)」が引き起こされる原因は、いまだよく解明されてはいませんが、肺の老化に加えて、喫煙(タバコ)、大気汚染などが細い気管支に炎症を起こすことが、肺胞(ハイホウ)の破壊を招いてしまう要因であると考えられております。肺の組織がまだ完成していない成人以前(青年期)の喫煙(タバコ)は、呼吸機能のピークを下げてしまうという点でも非常に重大な問題でしょう。
 加えて、白血球などから放出されるタンパク分解酵素とそれを抑制するタンパク質(α1アンチトリプシンなど)のバランスが崩壊すると、肺胞(ハイホウ)の組織を破壊したり、炎症を引き起こすとも言われています。そのほかには、ウイルス感染なども関与が疑われています。

 

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