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肺ガンの外科的治療@開胸手術

- 咳・痰の生じる病気(肺ガン)

 

肺ガンの外科的治療

基本は肺葉単位で切除し、早期の場合は部分切除も

 病巣を切除する外科的治療の手法には、「開胸手術」と「内視鏡手術」があります。

 

開胸手術(かいきょう・しゅじゅつ)

 肺ガンの開胸手術は、胸部を切開して、ガン病巣を切除します。癌(ガン)腫瘍の浸潤(シンジュン)の程度によって、切開する場所が異なりますが、もっとも多いのは、背中から側面にかけて、横に切開する方法です。標準的な手術では、ガンのある肺葉を摘出した上で、転移しやすい近くのリンパ節も取り除きます。
 しかしながら、近年では、切除する範囲を可能な限り小さくする手術(縮小手術)が、増えてきています。大きく切除すると、術後のQOL(Quality of Life:生活の質)が低下する可能性があるためです。肺ガンの患者さんでは、「肺気腫(ハイキシュ)」を伴なっていることが多く、この場合は特に、通常の切除では、患者さんのQOLを大きく低下させることがあります。
 末梢型肺ガン(マッショウガタ・ハイガン)では、縮小手術が比較的容易にできますが、気管支(キカンシ)の根元にガン腫瘍ができることの多い中心型肺ガンでは、小さく切除するのが難しくなります。

 しかしながら、現在では、ガン腫瘍を切除した後、周辺の正常な気管支を縫ってつなげる「気管支形成術」という手法が開発され、中心型肺ガンでも縮小手術が可能になっています。「気管支形成術」とは、太い気管支にガンができた場合に、ガンの部分を切除し、残った気管支をつなぎ合わせる方法です。この方法では、肺の切除範囲を小さくし(縮小手術)、QOL(Quality of Life:生活の質)を高めることが可能です。
 開胸手術の場合、以前は、約2ヶ月の入院が必要でしたが、いまは1カ月程度で済みます。3期以降の場合、再発予防のため、入院中や術後に、放射線療法や抗ガン剤治療を行います。

開胸の方法

開胸の方法

  • 開胸する方法は、ガンの病巣のある位置によって異なりますが、背中から側面にかけて、横に切開する方法(後側方開胸)やわきの下の部分を縦に切開する方法(腋窩開胸)が一般的です。そのほか、胸の前や、背中などを切開する方法もあります。


開胸手術の切除単位

開胸手術の切除単位

  • 肺は5つの肺葉(ハイヨウ)に分かれています。左肺が上葉と下葉の2つ、右肺が上葉と中葉、下葉の3つです。開胸手術による肺の切除は、ガンの病巣の部分だけではなく、病巣のある肺葉単位で切除するのが一般的です。

 

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