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肺結核:増加傾向が緩和せず、重症患者も増加しているが、早期発見で治癒可能な病気

- 咳・痰の主な病気(肺結核)

結核患者は近年も増加しており、特に高齢者で重症患者が増加しています。風邪症状が1週間以上継続する場合には、早めの受診をお勧めします

肺結核

肺結核の現状:患者数は増加傾向で、特に高齢者の重症患者が増えている

 結核(ケッカク)と言いますと、『過去の病気』というイメージを持たれている方も多いかもしれません。しかしながら、結核は決して撲滅されたわけではありません。1997年以降は、むしろ患者さんの数は急激に増加しています。

 

近年の結核の特徴

 最近の結核(ケッカク)の患者さんには、下記のような傾向が見られます。「@高齢者の患者さんが多い」「A若年層の罹患率の低下が鈍い」「B重症患者が増加傾向にある」「C集団感染・集団発病が増加している」の4つを順に説明していきます。

@ 高齢者の患者さんが多い

 終戦直後には、結核が蔓延していました。そのころは、比較的若い世代の患者さんが多かったのですが、現在では、お年寄りに多いのが特徴です。結核は、身体の免疫(ウイルスや細菌などが体内に侵入した際に、排除して自分の身体を守ろうとする働き)が低下したときに、発病します。最近の患者さんにお年寄りが多いのはこのためです。つまり、結核(ケッカク)が蔓延した時期に感染した人たちが、年齢を重ねて体力が低下したことをきっかけに、免疫も低下して、発病するケースが増加しているのです。

A 若年層の罹患率の低下が鈍い

 結核(ケッカク)は、終戦直後の蔓延期と比較すれば、罹患率は低下してきています。しかしながら、若い世代での罹患率の下がり方が鈍ってきています。これは、「精神的なストレス」や「不規則な生活」などにより、免疫が低下しやすいからと考えられています。

B 重症患者が増加傾向にある

 周囲に感染させる可能性の高い、重症の患者さんが多くなっています。重症の場合、治療開始後、1年以内に、約10%が亡くなっています。

C 集団感染・集団発病が増加している

 結核菌に感染していない若い世代が、感染者を接触して集団で感染したり、医療機関内で感染して、集団発病するケースが目立ちます。

 

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