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薬剤性肺炎(間質性肺炎[肺線維症]):抗がん剤や免疫抑制薬などの薬剤の服用で起こる肺炎

-咳痰の病気(間質性肺炎/肺線維症)

薬剤性肺炎(間質性肺炎[肺線維症]):抗がん剤や免疫抑制薬などの薬剤の服用で起こる肺炎

 間質性肺炎(肺線維症)の一般的な慢性型(線維化が長期持続する型)の進行タイプの特発性間質性肺炎以外にも、間質(カンシツ)に炎症が起こる肺炎があります。その1つが「薬剤性肺炎」です。薬剤性肺炎とは、薬剤の副作用で起こる間質性肺炎です。薬剤に対するアレルギーで起こる場合と、薬剤自体が間質(カンシツ)の細胞を傷害することで起こる場合があります。症例の多くは、薬剤に対するアレルギーから起こります。
 薬剤性肺炎は、近年、増加する傾向にあります。かつては、抗がん剤や免疫抑制薬が、薬剤性肺炎の原因の80%を占めていましたが、近年はリウマチ治療薬、漢方薬、インターフェロンなどの薬剤が原因として目立つようになりました。

 

薬剤性肺炎の発病までの期間

 アレルギー反応で起こるものは、服用開始後、比較的早期に、間質性肺炎が起こります。たとえば、消炎鎮痛薬や抗菌薬などでは、薬剤をはじめて1〜2週間で発病します。漢方薬やインターフェロンは2ヶ月程度です。抗がん剤の場合は、平均的には3ヶ月程度で発病しますが、種類によって1〜2ヶ月であったり、1〜2年後であったりといったように、発病までの期間にばらつきがあります。
 薬剤性肺炎の症状は、特発性間質性肺炎と同じです。「発熱」や「咳(セキ)」、「息切れ(呼吸困難)」などが現れたり、皮膚に発疹(ホッシン)が見られることもあります。薬剤自体により細胞が傷害されるタイプの薬剤性肺炎は、長期の服薬により起こることが多く、なかなか症状が現れます。

 

薬剤性肺炎の治療法

 問診で患者さんの病歴などを聞いたり、薬剤性肺炎が疑われる薬剤に対する反応を見る検査などを行なって診断します。薬剤性肺炎と診断されたら、原因となる薬剤の使用を中止するのが基本です。薬剤の服用後、比較的早期に症状の現れるアレルギー性の場合には、服薬を止め、ステロイド薬と免疫抑制薬の治療で、治癒(チユ)することが可能です。
 薬剤性肺炎の中でも、細胞が傷害されるタイプの薬剤性肺炎では、早期発見が非常に難しいのですが、可能なかぎり早くに薬剤をやめないと、治療が難しくなります。また、薬剤を止めても、病状が進行するケースもあります。

 

≫元の記事「間質性肺炎(肺線維症):肺胞を取り囲む間質で炎症が起こり、修復過程で肺が繊維化する病気」へ

 


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