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膠原病肺が引き起こす肺の病気:間質性肺炎や閉塞性細気管支炎などを引き起こす

-咳痰の病気(膠原病肺)

 

 膠原病(コウゲンビョウ)による病変は、肺を構成しているどこの部位にも起こる可能性があります。薬剤性や肺感染症による肺炎など、膠原病の治療に付随して起こりうる肺疾患ではなく、膠原病の自己免疫の作用として起こる肺疾患には、次のような病気があります。下記に挙げた肺疾患を、いくつか合併することもあります。

気道に起こる病気:空気の通り道(気道)に炎症が起こると、呼吸困難の症状が発症

  • 閉塞性細気管支炎

 「閉塞性細気管支炎(ヘイソクセイサイキカンシエン)」は、末梢(マッショウ)の細い気管支に、限局的に炎症が起こる病気です。炎症のために気管支が詰まり、息苦しさを感じます。症状が悪化すると、呼吸不全(コキュウフゼン)に陥る場合もあります。

気道に起こる病気:空気の通り道(気道)に炎症が起こると、呼吸困難の症状が発症

間質・実質に起こる病気:気管支や肺胞以外の部位に、炎症が起こる病気

  • 間質性肺炎

 肺胞と肺胞とを隔てている壁に当たる「間質(カンシツ)」という場所に炎症が起こる病気です。

  • 閉塞性細気管支炎を伴う器質化肺炎(BOOP)

 末梢(マッショウ)の細い気管支に炎症が起こるとともに、間質(カンシツ)に、水を多く含む線維細胞が増殖して、肉芽(ポリープ)ができます。その結果、気道が狭くなります。肺胞(ハイホウ)と間質のどちらも傷害されますが、病変は肺の一部に起こります。

 

肺血管に起こる病気:肺の血管に病変が起こる病気

  • 肺高血圧症

 末梢(マッショウ)の肺動脈に炎症が起きて、血管壁が肥厚(腫れや炎症などで厚くなること)して血圧が高くなります。経過は緩やかで、徐々に「息切れ(呼吸困難)」や「動悸(ドウキ)」などの症状が現れます。

  • 肺塞栓症

 膠原病(コウゲンビョウ)では血栓(ケッセン:血液の塊)ができやすく、この血栓により、肺動脈が詰まった状態を「肺塞栓症(ハイソクセンショウ)」と言います。

  • びまん性肺胞出血

 「びまん性肺胞出血」は、肺胞内に、血液がしみ出る病気です。発熱や、咳(セキ)、呼吸困難、喀血(カッケツ:多量の血を吐くこと)などの症状が見られます。

 

胸膜に起こる病気:肺を覆っている胸膜(肋膜)に、病変が起こる

  • 胸膜炎

 「胸膜炎(キョウマクエン)」にかかると、自己免疫により、胸膜(キョウマク)に炎症が起きます。炎症が起こると、水分の浸透圧の関係で、胸に水がたまります。胸痛も起こりますが、治療は比較的簡単です。

胸膜に起こる病気:肺を覆っている胸膜(肋膜)に、病変が起こる

 

≫次の記事「膠原病肺の診断と治療:膠原病の治療と並行して薬物療法を施す」へ

 


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