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SARS(重症急性呼吸器症候群):SARS感染者に日本人がいなかったのは運だけではない

- 感染症の病原体の伝播経路

 

SARS(重症急性呼吸器症候群)について

 伝染病が人から人へとうつるとき、病原体は患者の体外に出てから次の人へと移動しなくてはならないのです。そのとき、「@病原体が人体のどの場所から出て、他の人のどの場所へ侵入するのか」、「Aどんな媒体によって運ばれるのか」、「B体外では増殖することができず、時間とともに壊れていく病原体が、どれくらいの期間生きているのか」(これらは各病原体によって異なる)、これらのことを知っていれば、病原体伝播を効果的におさえることができます。このページ以下では、それらを整理してみることにしましょう。

 病原体伝播について考えれば考えるほど、人間と動物の大きな違いに気づくでしょう。言葉を喋り、道具を使い、清潔な環境をつくってきた人間を将来にわたってもおびやかす伝染病の伝播経路は何か、についても明確にしてみましょう。2003年、『重症急性呼吸器症候群(SARS:サーズ)』が流行したとき、世界中で8000人余の患者が報告されました。患者さんの数が、5人以上の国だけの、国別の患者数を見てみましょう。先進国でも患者さんが出ているのに、日本人はゼロだったのです。これは世界中が不思議がったことです。日本人が感染しなかったことは、「幸運な偶然」と言われたのですが、それは次の事例が指し示しています。

SARS(重症急性呼吸器症候群)

SARS感染者が日本人にいなかった要因

 2003年2月21日、香港(ホンコン)の「Mホテル」9階に泊まって感染した客が、ベトナム、カナダ、アイルランド、米国、シンガポールへ移動しました。それが、SARSウイルスが中国から世界へ運ばれた最初のときだったのです。そのとき日本人も、そのMホテルの別の階に宿泊していたのですが、感染しなかった軍後述するように3月末アモイガーデン高層団地でも空気伝播によるSARSの集団発生が起こったのです。そのとき、日本人も同団地で生活していたのですが、SARSにかからなかったのです。
 たしかにこれらの場合、日本人は幸運であったのでしょう。さて、カナダ、シンガポール、ベトナムでは病院内で飛沫(直径10ミクロン以上の小水滴)を介して感染が拡大したのであるのですが、他の国での患者数はそれほどでなく、輸入症例が相対的に多かったのです。つまり、人から人への2次感染はあまり起こらなかったのです。輸入症例の大部分は旅行者であり、彼らが中国で病院を訪問してそこで感染したわけではなく、病院以外のどこかで感染したと考えられます。米国から中国・香港・台湾への年間旅行者数は約230万人であり、米国人の患者は27人いました。そのいっぽうで、日本人は年間310万人も旅行しているのに、患者はゼロだったのです。これは偶然のこととはいえないでしょう。「偶然」といわず、徹底的にその理由を考え、あらゆる可能性を考慮しておくことが、将来役に立つことにもなるのです。
 次ページ以降ではその要因を考えていくことにしましょう。

 

≫次の記事「SARS(重症急性呼吸器症候群)の伝播経路:ウイルス血症を引き起こす全身感染症」へ

◇「感染症の病原体の伝播経路」のお勧めページ◇

 ・感染症と伝播の基礎知識
   @人間と動物の違い A感染を広げる人間特有の行為
   B人間特有の伝播と遮断 Dホコリ・飛沫感染の違い

   E呼吸時の肺胞の役割と感染の仕組み

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 ・SARS(重症急性呼吸器症候群) ・インフルエンザ

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