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喀痰検査

- 呼吸器の検査・診断

呼吸器科医師

 「痰(タン)」は気管や気管支の粘膜から出る分泌液(ブンピツエキ)に、最近やホコリ、粘膜細胞などが混入したもので、呼吸器の病気を診断するための重要な情報を秘めています。喀痰(カクタン)検査には以下のような種類があります。

 

喀痰細胞診検査

 喀痰細胞診検査(カクタン・サイボウシン・ケンサ)は、痰(タン)に含まれる細胞を調べる検査です。喀痰細胞診検査の検査対象に含まれる細胞は、「気道上皮細胞、白血球、赤血球、ガン細胞」などさまざまです。
 例えば、肺の入り口近くにできたガンは、エックス線撮影検査だけではわからないことがあるので、痰(タン)にガン細胞が含まれていないかを調べます。
 炎症がある場合には、炎症の原因を探るために、喀痰細胞診検査で白血球の種類を調べます。「好酸球」が多ければアレルギー性の病気、「好中球」が多ければ細菌性肺炎、「リンパ球」が多ければ結核(ケッカク)やウイルス性肺炎が疑われます。また、赤血球が多ければ、腫瘍(シュヨウ)などによる出血が考えられます。

 

喀痰細菌検査

 喀痰細菌検査(カクタン・サイキン・ケンサ)は、感染症の場合に、原因となる細菌を特定するために行う検査です。痰(タン)に含まれる細菌を培養し、細菌数を増やして顕微鏡で調べます。

 

喀痰遺伝子検査

 喀痰遺伝子検査(カクタン・イデンシ・ケンサ)では、病原微生物(細菌やウイルス)の培養には時間がかかるため、特殊な方法で病原微生物のDNAだけを増やして調べることで、原因となる病原微生物を特定します。喀痰遺伝子検査は、短時間で結果が判明するのに加え、感度も優れた検査です。

 

喀痰検査における痰の採取方法

 朝の痰(タン)は、就寝中に肺の奥から運ばれてきたものなので、喀痰検査には最も適しています。そのため、自宅で痰を採取して、入れ物に入れて持ってきてもらうこともあります。
 また、医療機関では、水蒸気が出る装置を用いて痰を出しやすくしたり、気管支鏡を使って痰を採取します。痰に唾液(ダエキ)が混じると、喀痰検査の精度が落ちてしまいますので、まず唾液を飲み込むか吐き出すかしてから、咳(セキ)払いをして痰を出すようにしてください。
 なお、結核(ケッカク)など、他人に感染する病気が疑われる場合には、隔離した部屋で痰を採取することがあります。

 

◆「呼吸器の検査・診断」の記事一覧◆


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