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乳幼児の呼吸器の特徴:生後2歳程度の肺は未完成で肺機能は弱い

- 呼吸器の基礎知識

乳幼児の呼吸器の特徴:生後2歳程度の肺は未完成で肺機能は弱い - 基礎知識 - 咳痰.COM

乳幼児の呼吸器の特徴

  • 生後2歳程度までは肺が未完成(生まれて直後は肺胞は2割程度しかできてない)
  • 鼻孔(ビコウ)や鼻腔(ビクウ)が狭い
  • 上咽頭(イントウ)の角度が成人と比較して急
  • 気道を取り巻く軟骨が軟らかく、圧迫で内腔が狭くなりやすい
  • 気管支が細く、肺の膨らみが悪い
  • 呼吸運動関連の筋肉が未発達で未熟なため、呼吸の力が弱く、疲労しやすい
  • 感染に対する免疫機能が未熟で弱いため感染症が全体に広がりやすい

 乳幼児(生後0日から小学校就学までの子供)の呼吸器は、そのサイズが大人よりも小さいだけではありません。呼吸器は、当然のことながら、生まれた時には構造や機能がまだ未完成なのです。この点に関して、簡単に説明すると、妊娠16週目までには、胎児の気管支の構造(分岐のしかた)は完成します。しかしながら、胎児の間は、酸素と二酸化炭素の交換が行われる肺胞(ハイホウ)は、全体数の2割程度でしかありません。残り8割の肺胞(ハイホウ)は生まれてから発育し、生後2歳くらいまでにはほぼ完成します。その後も、肺胞以外の細胞も含め、肺はゆっくりと成長を続けて、思春期までかかってやっと完成します。この発育過程で呼吸器が何らかの疾患などにかかると、呼吸作用にすぐに影響し、その後の発育に影響することもあります。特に気管支の構造が形成される妊娠16週目までと、肺胞(ハイホウ)がほぼ完成する生後2歳ぐらいまでは、重要な時期と言えるでしょう。

乳幼児の呼吸器の特徴

 成人と子どもの呼吸器との違いは、まず、気道の太さが挙げられるでしょう。子どもの場合には、鼻孔(ビコウ)や鼻腔(ビクウ)が狭く、気管支も太いところでストローほどの太さしかありません。そのために、成人であれば問題にならない程度の分泌物や粘膜の浮腫み(ムクミ)でも、気道は簡単に閉塞してしまいます。成人の場合と比較して、気道を取り巻く軟骨が軟らかいのも特徴です。軟骨は生後2歳程度にならないと完成しないため、完成するまではちょっとした圧力でも簡単に歪んで、気道の内腔(ナイクウ)が狭くなりやすいのです。また、気道が狭くなれば、成人の場合は横隔膜(オウカクマク)の筋肉や腹筋などの呼吸筋を十分に使って、呼吸を行います。しかしながら、子どもの場合には、呼吸筋も未発達で弱いために、これも容易ではなく、すぐに疲れてしまいます。子どもは、感染に対する免疫(ウイルスや細菌などが体内に侵入した際に、排除して自分の身体を守ろうとする働き)も未熟です。ウイルスや細菌に感染しやすく、これを排除する力も弱いので、感染症にかかりやすく、一度かかってしまうと重症化しやすいのも特徴です。


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