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喘息の症状と経過
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  ・炎症時の気道の構造
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 ・喘息発作の特徴発作の経過

 

喘息の家庭での予防
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   @乳児〜幼児期の喘息管理
   A思春期の喘息管理

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喘息の診断と検査
 ・喘息での受診のタイミング(目安)
 ・喘息の問診のポイント
  @気道狭窄や過敏性の検査
  A酷似する病気と鑑別検査
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咳・痰の生じる症状
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アトピー型喘息の即時型反応と遅発型反応:時間差で喘息発作が引き起こる

- 喘息の症状・経過と診断・検査法

アトピー型喘息の即時型反応と遅発型反応:時間差で喘息発作が引き起こる

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アトピー型喘息の即時型反応と遅発型反応

 免疫(ウイルスや細菌などが体内に侵入した際に、排除して自分の身体を守ろうとする働き)の反応では、身体に有害な異物(抗原)が入ってくると、これを撃退するための物質である抗体(対外から侵入した細菌・ウイルスを攻撃・排除するために免疫によって生成されるタンパク質の一種)が作られます。抗体は、タンパク質の一種であるグロブリンでできていますので、免疫グロブリン(Ig)と呼ばれており、IgA、IgD、IgE、IgG、IgMの5つのタイプがあります。アトピー型の喘息の患者さんの場合には、通常は無害であるはずのダニやハウスダストなどの物質(吸入アレルゲン)に対しても抗体をつくってしまうのですが、その抗体のタイプは「IgE抗体」です。
 この「抗体」は、異物が最初に侵入してきたときに作られ、血液の流れにのって、体中の組織に運ばれて、それ以降の異物の侵入に備えて待機します。そして、次に同じ異物が体内に入ってきたら、一斉にその異物を排除するための攻撃を開始します(これを「抗原抗体反応」と言います)。そして、アトピー型喘息の患者さんの場合には、吸入アレルゲンによって、こうした一連の抗原抗体反応が起こって、アレルギー性の炎症が引き起こされるのです。炎症によって徐々に気道が過敏になっていって、最終的には喘息発作が生じるということになります。

 こうしたことに加えて、アトピー型の喘息の患者さんの喘息発作に関して見てみると、喘息発作の波が二度にわたって現れることが解明されております。
 一つ目の波は、アレルゲン(生体内に侵入して抗体をつくり、免疫・アレルギー反応を引き起こす原因となる抗体)を吸入して数分から30分程度のうちに現れ、こうした現象を「即時型反応」と呼んでおります。こうした喘息発作が、一時的に治まって3〜6時間程度後に、もう一度再び喘息発作の波が訪れます。これを「遅発型反応」と呼んでおります。これらの「即時型反応」と「遅発型反応」の2つの反応があいまって繰り返えされることで、炎症が進行して気道の状態が悪化していきます。

 この「即時型反応」の中心的な役割を担っているのは肥満細胞です。アレルゲンが気道に入ってくると、一定の仕組みによってIgE抗体(「IgE」と呼ばれるタンパク質で作られた抗体の総称)が作られて、肥満細胞上に待機するようになります。そして、再びアレルゲンが侵入してきて、そのIgE抗体と結びつくと、肥満細胞が刺激されてヒスタミンが放出されたり、ロイコトリエンが作られたりして、アレルギー反応が急激に加速するようになります。その結果として、気管支の平滑筋(ヘイカツキン)の収縮や粘膜の浮腫み(ムクミ)、分泌物の増加などによって喘息発作の引き起こりやすい状態が起こるのです。

 その一方で、「遅発型反応」では、好酸球(コウサンキュウ)やリンパ球などが活性化して、さまざまな化学伝達物質、組織傷害性タンパク、生理活性物質などが放出されて、炎症が進行していきます。そして、「遅発型反応」による炎症は、長期間にわたって継続し、慢性化しやすいという特徴があり、喘息という病気の持つやっかいな面や治療のむずかしさなどと深く関係しているのではないかと推定されております。また、吸入ステロイド薬は、この「遅発型反応」による炎症を効果的に抑え込む働きがあります。

 

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